お嬢様☆執事
やった!創也と二人でお出かけ。
「今日は…」
「何?」
「今日は恋人として出かけよう?」
創也のその言葉、すごく嬉しかった。
「…うん」
沙羅たちはたわいもない会話をしながら、朝ごはんを食べていた。
「創也、本当に料理うまいね」
「そう?ありがとう」
「女として、負けらんないや」
私も一応、料理はできる。
「じゃ、夕食作ってくれる?」
「いいよ☆」
「楽しみ」
創也は笑顔を浮かべた。
「なんか、同棲してるみたい」
「そうだね。俺、こんなの久しぶり」
創也のその言葉に少し心が揺らいだ。
…過去なんか、いいじゃん。
沙羅は創也の過去を気にした。
こんな風に私以外にもしたの?
そうやって、優しく笑ってたの?
あー…何今さら嫉妬しちゃってんだろ。