お嬢様☆執事

「18から執事になった。とは言ってもあの人しか、この家にいなかったから、メイドも俺みたいな執事も全員、あの人に仕えてたよ。本当にいい方だ…。俺以外にも拾われた人
たちはたくさんいたからね」



「おじいちゃん、いい人だったんだね…」



あいにく、そのおじいちゃんとは会った記憶はない。



一回、会ってみたかったな…。



「でも2年前に亡くなった…。みんな悲しんでたよ。それから、沙羅たちが来た。メイドたちも喜んでたよ。知らないだろうけど、白石財閥ってけっこういいところなんだよ?」



「どういうこと?」



「他のところだったら、俺たちをただのロボットとしてしか扱わない。でも、沙羅たちは違うんだ。俺たちを人としてみてくれてる。みんな、そう言って喜んでた」



…なんか嬉しいな。



苦しませてないか、ずっと心配だった。


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