お嬢様☆執事
「そうなんだ…」
「多分、あの人は俺の両親のこと、知ってるよ」
「え?」
「俺の名前、最初から知ってたからね」
そういえば…。
「なんで俺、捨てられたんだろうね」
そんな、さみしそうな顔しないで。
「捨てられてなんかないよ。何かの理由があったんだよ、きっと…」
「そうかな」
創也が捨てられるわけない。
「ごめん、暗い話になった。早く、食べて行こう」
「うん」
沙羅たちは黙々と朝ごはんを食べ終え、出かける支度をする。