お嬢様☆執事
「…ねぇ、お母さん?なんで私が16歳になってからだったの?」
もうひとつの疑問。
「…私とお父さんが出会ったときの私たちの年齢よ」
「え?お母さん、お金持ちの学校行ってたの!?」
「…普通の学校よ。お父さんも普通の学校だったわ。庶民の観察でもしてたんじゃないの?そのへんはよく知らないの」
「ふ~ん」
まだ謎だらけだな…。
「あ、そうだ!私、学校…」
「あぁ、そうね」
私は一週間前、16歳の誕生日を迎えていた。それは12月5日。
ということは、転校…?
「前の学校は?」
「…転校したことになってるわ。それにここから何時間かかると思ってるの?」
ここは前の家から遠いのかな…。