お嬢様☆執事
夢の約束
あと、1週間が経とうとしていた。
毎日、創也と笑ってきた。
毎日、創也と一緒にいた。
「ずっと一緒にいたいね」
何度、この言葉を言っただろう。
「そうだね」
いつもあなたは笑うの。
そんな日が続いていたある日。
「おねえちゃん!これ、あげるー」
学校で迎えを待っていた時のことだった。
「くれるのー?ありがとー☆」
一人の女の子が沙羅に手のひらを
見せる。6・7歳くらいだろうか。
その手の上には、四葉のクローバーがのっている。
「…いいの?」
沙羅は尋ねた。
「いいよー♪おねえちゃんにあげる!しあわせになれるといーね」
その女の子は無邪気に笑った。
「そうだね、ありがとう」
沙羅もつられて笑う。