お嬢様☆執事
「よく見つけたね」
「麻紀がみつけてくれたのー」
「麻紀?」
「あ、おねえちゃん、また会おうねー」
「え…?」
その女の子は小指を突き出した。
「やくそくー」
訳も分からぬまま、小指をからませる。
「ゆびきーりげーんまん、うそついたら、はりせんぼんのーます、ゆびきった!」
女の子のその言葉と同時に男の人の声が聞こえた。
「美羽様、早く行きますよ」
「あ、麻紀ー!!」
美羽…ちゃんと麻紀さん?
女の子は男の人に飛びついた。
「ご迷惑をおかけしました」
男の人は深々と頭を下げた。
「いや…」
「麻紀ぃー!早くおうちにかえろー」
「かしこまりました。では…」
女の子が男の人を引っ張りながら、去って行った。