お嬢様☆執事
「沙羅」
「ん?」
ようやく家に帰り、まったりしていたとき。
「あと1週間、だね」
「うん…」
何を言うんだろう?
「ワガママ言っていい?」
「…?」
「あとの1週間、沙羅の執事として一緒にいたい」
創也は真剣なようすで沙羅に伝えた。
“執事として”…。
「…分かった」
沙羅は素直に受け入れた。
少しでも一緒にいたいがため。
「…お車をご用意いたします」
“お嬢様”と“執事”
やっぱり、これが私たちの最後?
最初の頃と同じように、最後も。