お嬢様☆執事
羨ましい。
こんな風に笑ってみたい。
“笑ってて下さい”
誰かさんが言ってたっけ。
そして、聖夜の言っていたプレゼントらしきものがあった。
ピンクの小さな紙袋。
紙袋を開けてみる…。
「…うわぁ」
ダイヤのストラップだった。
ゆらゆらと揺れる蝶に長く垂れるおしゃれな鎖。
聖夜らしくない。
そしてハート型のパーツには英語らしきものが書かれている。
“Sara”
私の名前…。
聖夜の事だから特注品かな?
…嬉しい。
大切にするね、聖夜…。
沙羅はストラップを握りしめたまま、ベットに倒れこんで深い眠りに入った。