お嬢様☆執事
「おじさま、お帰りなさいませ」
「…秋山、くんか」
創也は沙羅の父を出迎えていた。
「ちょっと話があるんだが…」
「かしこまりました」
創也は父に着いていった。
その先は許された者しか入れない父のある部屋。
創也は何を言われるのかと少し不安だった。
ガチャ…
「まぁ、楽にしていい」
とは言われても楽にはできない。
「お話とは…?」
「あぁ…そうだったな」
父は自分のデスクの引き出しから何やら封筒を取り出した。
「ずっと渡そうと思ってたんだが」
「?」
何も書いていない。
ただの手紙サイズの茶色い封筒。