お嬢様☆執事
最後の晩餐
「お嬢様、どうでしょう?」
「うん、かわいい!ありがとう」
沙羅は二人のメイドにネイルをまかせていた。
今日は父が帰ってきた。そしてその夕食パーティーがある。
「では、失礼します」
今度は手足のマッサージ。
「あー、気持ちいい…」
…私は何やってんだろ。
あと3日。ホントに普通に過ごしてきた。
創也だってもう執事として、ちゃっかり仕事しちゃってるし…。
つらさを紛らわすため?
時間がないからこそ、普通に今まで通り過ごすの?
…創也は悲しくないの?
今日、一日おかしいんだもん。
冷たい、というかなんていうか…。
ちゃんと笑ってくれない。
笑ってくれるけど、作り笑い。
…何よ、もう。