お嬢様☆執事
「ねぇ…」
「…なんでしょう」
沙羅たちは歩いていた。
「あと、3日だよ…?」
「…」
創也の顔が曇る。
「なんか言ってよ」
口調が強くなってしまう。
「ねぇ…」
「一応、言っておきますが…」
「…?」
「処分撤退はないでしょう」
…そんなのわかってる。
わかってるけど…。
創也はスタスタと歩くスピードを早める。
何よ、もう。
私のこと、どうでもいいの?
「…と…ちゃえ」
「?」
声が震える。
「さっさと出てっちゃえ!!」
「…」
思わず、出た言葉。
なんで何も言ってくれないの?
なんで抱きしめてくれないの?
なんで笑ってくれないの…?