お嬢様☆執事
「…」
創也はクルッと沙羅の方に体勢を変えた。
創也の視線が地面から沙羅に変わる。
ザー…
ドクン…
私は創也が好き。ずっと。
創也も好きでいてくれる?
創也はゆっくりお辞儀をした。
…行っちゃうの?
“いつか会いに行く”
約束、守ってくれる?
また私を抱きしめてくれる?
…もうお別れなんだね。
最後は笑いたかったな。
本当はあともう少し一緒にいれたのに…。
ブォォ…!
車のエンジン音が響く。
他のメイドたちは一礼して中に入る。