お嬢様☆執事
「お嬢様」
「…?」
一人のメイドが沙羅に傘を差す。
「全部、知っています。秋山から聞きました」
知ってるの?
「まだお嬢様のこと、好きですよ。これからもずっと。秋山は本当にお嬢様を愛していましたよ」
信じていいの?
本当なの?
メイドはにっこりとほほ笑んだ。
「中に入りましょう。風邪を引いてしまいます」
二人は中に入った。
沙羅はビショビショだ。
床に水たまりができる。
「すぐにタオルをお持ちしますね」
メイドはタオルを取りに行った。
「…」
ねぇ、創也。
知ってた?