お嬢様☆執事
「…お嬢様、部屋にお戻りになって下さいね」
メイドは微笑んで、行ってしまった。
「?」
沙羅はとぼとぼと部屋に戻った。
なんで、ヒドイこと言っちゃったんだろう。
なんで、すぐ謝らなかったんだろう。
今さら、そんなこと思っても遅いのにね。
また視界がゆがむ。
ガチャ…
部屋に入ってすぐ、気づいたものがあった。
机の上に手紙と何やら小包がある。
「?」
手紙には
“沙羅へ”
まさか…。
裏には
“秋山創也”
「!!」
急いでハサミを探して、封を切る。