お嬢様☆執事
「ありがとう、秋山さん」
「いえ、これが私の役目です」
ドクン…
やっぱりいい人…。
沙羅たちはリムジンに乗り込んだ。
「沙羅?学校行ってもビックリしないでね」
「どゆこと?」
「白石家の恥にならないようにね」
「…は~い」
気のない返事をして窓を見つめた。
「…すご」
後ろにもリムジン。
前にもリムジン。
リムジンだらけだ。
「ねぇ、あれ全部セフィール学園の?」
「多分そうね。」
私、大丈夫かな…。
周りはお金持ちだらけ。
話が合うのか?
しかし沙羅のその不安は意味のないものになる。