お嬢様☆執事
「白石様、ご案内いたします」
人だかりの中から一人のおじさんが現れた。
「私、セフィール学園長でございます。この度は我が学園に来てくださったことをまことに嬉しく思います」
「…あ、はい」
私、すごいの?
てか、白石家すごいじゃん!
さすがに悪い気はしない。
沙羅はお嬢様気分でご満悦。
「諸君!白石様のお通りだ!道を開けなさい!」
校長の一言で一気に道ができあがった。
「どうぞ、白石様」
「沙羅様、いってらっしゃいませ」
秋山さんの声がかすかに聞こえた。
「いってきます」
笑顔で沙羅は返した。