お嬢様☆執事
「言っただろう?僕は君のすべてを知り尽くしている。」
「…なんであんたと結婚…」
「絶対に僕のことを好きになる。いや、好きになってしまう。」
「好きにならない」
そうキッパリ言い放った沙羅。
そして秋山さんが頭によぎる。
「僕はもう好きだけどな。君は他の人たちとは違う何かを持ってる。言っておくけど君みたいな人は何人も見てきた。庶民からお金持ちへっていう人はね。全員、お金に飲み込まれた。あれはひどかった。どんどん消えていくんだ。今はどうなったのか知らないけど」
「私はお金でなんとかしようとかいうのは大っ嫌いなの。なんでもお金で済まそうとして…。」
「そう。君の言うとおり。僕もそう思うよ。」
「うそ」