お嬢様☆執事

「沙羅ぁ~?お客さまよ~」



「…うそ」



沙羅の予想は当たっているのだろうか。



「沙羅様?下りないのですか?」



「…行かないとね」



沙羅はしぶしぶ下に降りようとドアノブに手をかけようとした瞬間。



ギィ…



「何で開くの」



嫌な予感…。



そして顔を出したのは…



「沙羅、久しぶりだね」



「…はは」



沙羅の予想は的中。



でもなんで聖夜がうちに?



「なんでここにいるんですか」



冷たく言い放つ沙羅。



「なんでって僕の妻だろ?」



またあの笑み。



「出てってよ!秋山さん、この人追い払って!」



秋山さんにはできれば知られたくない。

< 37 / 212 >

この作品をシェア

pagetop