お嬢様☆執事
「さすが広いね。沙羅の部屋」
「どーも」
沙羅は不機嫌。
「聖夜はさー、ホントに私を妻にしたいわけ?」
「…。もちろん。でも沙羅はその気にはなってない。」
「その通りですー」
聖夜は気にせず話を続ける。
「他に好きな人がいるのか?」
ドキ…
「いっ、いないよ」
沙羅は焦る。
執事が好きだなんて言えるの?
いや、言えない。
てか、言いたくもない。
「ふ~ん。いるんだね」
「は!?」
意外な発言に戸惑いを隠せない沙羅。
「誰?」
あのときと同じように聖夜はジリジリとせまってくる。
「ちょ…」
怖い。聖夜が怖い。