お嬢様☆執事
「沙羅、もうすぐケーキがあるわよ」
母が扉から顔を覗かせた。
「うん、今行く。秋山さん、行こう?」
「はい…」
沙羅たちは部屋をあとにした。
「沙羅、遅かったね」
「ごめんね、聖夜」
わぁーとみんなの歓声が上がった。
「ケーキ、来たみたいだね」
「うわぁ…」
そのケーキはウエディングケーキをはるかに超している大きさ。
まぁ、招待人数は軽く200人超えてるからね。
「取りにいこう」
「うん」
沙羅たちはケーキのほうへと向かう。
「なぁなぁ、あれが沙羅?」
「すごい美人だな」
「ぜひ婚約したいな」
「さすが白石家の娘」
数人の男が沙羅を絶賛していた。
沙羅は気づいてないが、聖夜はその声をちゃんと聞いていた。