お嬢様☆執事

聖夜は突然立ち止まった。



「…聖夜?どうしたの?」



「…沙羅」



沙羅の名前を呟いて、聖夜は沙羅を抱きしめた。



「え?聖夜っ!?」



沙羅は驚きを隠せない。



ホールの真ん中で抱き合う二人。



もちろん人目につく。



「なんだ、あいつ」



「沙羅を抱きしめてるぜ?」



「おいおい、なんだよ。俺たちの声聞こえてたんじゃねーの?」



「ははっ。自分の女を取られまいってか?」



「今度、遊んでやろうか。あのお嬢様」



その男たちの言葉はどんどんヒートアップ。



「遊びがいあるよな。はははっ」



聖夜は男たちの前に現れた。



「…な、なんだよ」








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