お嬢様☆執事
「君は小笠原グループの息子。君は唐沢財閥、君は水川財閥…。ふーん、大したことないね。今度つぶしてあげるよ」
「い、一ノ瀬聖夜…」
「…す、すみませんでしたぁああ」
「許してくださいっっ!」
「今さら、そんなこと言うんだ?しかも沙羅を呼び捨てにするのはやめてくれ。気分が悪い」
…聖夜?
会場が静まりかえる。
「あーあ、あいつらやっちまったな。何があったかは知らねーが相手は一ノ瀬だぞ?もう明日には倒産だな」
隣のおじさんがつぶやいた。
「倒産?」
「知らねーのかい?一ノ瀬グループは残酷だ。少しでも気にさわることをすれば、そいつらはおしめーだ」
聖夜、怖いよ…。
沙羅は聖夜に駆け寄る。
「聖夜?何があったかは知らないけど、やめてよ」
「沙羅…」