お嬢様☆執事

最後に聖夜は男たちをにらみ返す。



「ひぃぃっっ!!」



完全におびえ切った様子。



「じゃあ、もういいよ。…今度何かあれば、もう終わりだ。」



「い、一ノ瀬様ぁあ!ありがとうございますぅぅ!!!」



土下座をして謝る男たち。



「沙羅、行こう。」



「…何があったの?」



「…聞かなくていい」



会場のみんなは空気を読み取ったのか、また何もなかったかのようにパーティーを楽しむ。



「…聖夜、ありがとう」



多分、私のことだよね…。



「…」



聖夜は何も答えなかった。

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