お嬢様☆執事
「じゃあ、白石の隣に」
あ、直してくれてる。
この前、普通に名前で呼んでくれって頼んだ沙羅。
ん?私の隣?
友達になりたいな~。
しかし、その願いは叶わない。
「…ん?」
何?何!?
有紗はものすごい形相で沙羅をにらみつけている。
私…なんかした?
「笹川はイギリスから戻ってきた帰国子女だ」
帰国子女!?イギリス!?
私はおそるおそる話しかけてみる。
「…っと、よろしくね?」
「…」
何を言い出すのだろうと待ち受ける沙羅。
「ふざけないで。私はあなたが大っ嫌いなの。近寄らないでね」
「…な」
何よそれ!!