お嬢様☆執事
「聖夜なんか大っ嫌い…」
沙羅が聖夜のことを好きになっていたのは事実。
それをあの女に…。
私、遊ばれてたの?
やっぱり、聖夜は…。
沙羅は校庭のベンチに座っていた。
キーンコーンカーンコーン♪
チャイムが鳴ろうと関係ない。
そして沙羅に近づく者がいた。
「沙羅…」
「…」
話したくない…。
「沙羅!」
聖夜は沙羅の肩を強く掴む。
「痛いよ…」
抵抗する気力はない。
「あ、悪い…。話、聞いてくれないか?」
「…嫌だ」
また沙羅の視界がゆがむ。