お嬢様☆執事
「有紗は僕の幼馴染で、小さい頃からの知り合いなんだ。有紗は僕のことをずっと好きでいてくれたみたいで…。小さい頃の約束は有紗が勝手に…」
「勝手に?有紗さんは聖夜から…」
沙羅のほほに涙が伝う。
「…分かった。好きだったんだ…」
“好きだったんだ”
その言葉が痛い…。
「でもそれは小さい頃の話だ。今は沙羅のことが好きなんだ!」
「…嘘」
その言葉を発したのは沙羅ではなく…
「聖夜もそんな男になっちゃったのね…。」
「有紗…」
「うぅ…」
沙羅は小さく泣いた。
「私はね、聖夜のこと愛してるの。それを簡単に奪われたのよ?」
私は聖夜の事、好き…。
聖夜は私に対して優しかった。
いつも笑ってくれてた。
そんなあなたが大好きだった…。