お嬢様☆執事
…今日は大変な一日だった。
休み時間ごとに言い争い。
「はぁ…」
全部、私が悪いよね…。
もう帰ろうと廊下を歩く沙羅。
「聖夜!!ごめんね?」
「有紗…」
「!?」
二人の会話が廊下に響いている。
「聖夜?今日遊びに行ってもいいかしら?」
「…いや今日は」
「…あの子のことは忘れて。私だけを見て。…聖夜は私といるとき、全然笑わない。聖夜…っ!」
「…」
「どうして何も言ってくれないの?」
有紗の声が震える。