お嬢様☆執事
「お母さん、行ってくるね」
「いってらっしゃい」
沙羅は玄関を出た。
聖夜からもらったネックレスをして…。
ドクン…ドクン…
自分の鼓動が早まるのが分かる。
早く会いたい。
話したい。
一緒にいたい…。
今まで我慢していた欲がすべて体中をかけめぐる。
3分位経っただろうか。
遠くからリムジンらしきものがこちらに向かって走ってくる。
聖夜かな…。
そのリムジンは丁度沙羅の手前で止まった。
ガチャ…
聖夜だ…。
「沙羅、久し振り」
「久しぶり…」