お嬢様☆執事

聖夜は扉を開けた。



「どうぞ」



「ありがとう」



聖夜は何も変わってないね。



沙羅たちはリムジンに乗り込んだ。



「川原、あそこに…」



「かしこまりました」



リムジンは動き出した。



「…どうしたの?いきなり…」



「ちょっと大事な話があるんだ。いきなり呼び出して悪いね」



「ううん、いいよ」



50cmの聖夜との距離。



その距離がもう恋人ではないという証拠のようだった。



20分くらいすると山道を登り始めた。



「どこ行くの?」



「…楽しみにしといて」



「うん」



聖夜は今どんな気持ちなの?



私と同じことを思ってくれてる?



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