ジュリエット&二人のロミオ【短編】
「それが、不明なのよね。今朝、生徒指導の尾崎の机の上に、置き手紙があったらしいよ」
斜め前に座る中村君と目が合う。
俺じゃない。
と目で答える。
――じゃあ、一体誰が。
どっちにしろ、渋谷君もこれに懲りて女遊びを止めるに違いない。
「渋谷~!災難だったなぁ」
どうやら、生徒指導室から帰ってきたみたいだ。
ドカッと自分の席に座り脚を組む。
「渋谷もやるよなぁ。あの早瀬をモノにすんだもんなぁ。なぁ、最後まで行ったんだろ?」
――!!!!