ジュリエット&二人のロミオ【短編】
「それがよ~、いいところで邪魔が入っちゃってさぁ。参ったよ」
あからさまに、私に向かって話す渋谷君。
そりゃあ、邪魔したのは悪かったけど……わざとじゃないしっ!
「誰かって、このクラスの奴か?」
「あぁ」
コイツ、みんなにばらす気だ!周りの奴等も必死に詮索し始めた。
もし、ここで私だと分かったら、先生にチクったのも私ってことになるじゃん!
どうしよ~
「俺だよ!」