ジュリエット&二人のロミオ【短編】


「中村!?」

「悪かったな、邪魔しちまって。女の声が大き過ぎるから、廊下まで響いてたんだよ」

――中村君、もしかして…


「渋谷のテクニックが凄かったんだろうな」

「やるなぁ、渋谷!!ヒューヒュー」


――私をかばってくれたの?

「そういう中村も、いい女連れてたじゃん!」

「えー!!中村君、彼女が居たのぉ」

どうしても私の名前を出させたいんだぁ~!サイテー!

「知らん」

「はぁ!?」

「だから、知らん。俺は、一人だったからな」

――またまた、私をかばってくれたの?

中村くぅぅぅん!

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