ジュリエット&二人のロミオ【短編】


「最後までいけなかったからさ、溜まっちゃって。藤堂さん、代わりに相手してくんない?」


「なっ、な、な」

何を言い出すのよー!
それで、OKなんて出すわけないじゃない!

「くっくっく…」

「何がオカシイのよ!」

「だって、マジで考えてるんだもんなぁ。冗談だよ、冗談」

「それくらい分かってるわよ!」


本当、サイテー!

こんな男を好きになる女の気が知れない!

「用が無いんなら行く!」

「そう怒るなって」

「昔は、あんなにサッカー頑張ってたのに、今は単にヤりたいバカじゃん!」

「………」


――あれ?言い返してこないんだぁ。

それに、さっきより悲しい表情をしてる……

< 18 / 61 >

この作品をシェア

pagetop