ジュリエット&二人のロミオ【短編】
「最後までいけなかったからさ、溜まっちゃって。藤堂さん、代わりに相手してくんない?」
「なっ、な、な」
何を言い出すのよー!
それで、OKなんて出すわけないじゃない!
「くっくっく…」
「何がオカシイのよ!」
「だって、マジで考えてるんだもんなぁ。冗談だよ、冗談」
「それくらい分かってるわよ!」
本当、サイテー!
こんな男を好きになる女の気が知れない!
「用が無いんなら行く!」
「そう怒るなって」
「昔は、あんなにサッカー頑張ってたのに、今は単にヤりたいバカじゃん!」
「………」
――あれ?言い返してこないんだぁ。
それに、さっきより悲しい表情をしてる……