ジュリエット&二人のロミオ【短編】
★二人の過去
とんでもない事になりました。
拒否する私を尻目に、
「藤堂さんなら、俺のファンの子達も嫉妬しなくて済むと思ってね。
ファンの子達の中から選ぶと争いが起こるかもしれないし。
その点、藤堂さんは、俺に全く興味ないみたいだし…」
それって――
要するに、私が、他の子達より容姿が劣るって言いたいんでしょ!
周りの女達も、『そうよね。藤堂さんなら…』って、渋谷君の言葉を鵜呑みにし始めた!
これは、やばい!
何とか撤回しなきゃ――
「よしっ!みんなの意見も一致したし、ジュリエットは藤堂で決まりだな」
熊ちゃ~ん!
あんた、何てことを……
みんなからも拍手貰っちゃって、今さらやりません!なんて言えないじゃない…。
「頑張ります…」