ジュリエット&二人のロミオ【短編】


逃げ出してきた私は、図書館のまどから、文化祭の様子を眺める。


「何やってんだろ、私……」

窓のサンに頬づえをついて、はぁ…と溜め息をついた。


みんな楽しそうだなぁ。

あっ!渋谷君だ。
相変わらず、両脇に女の子達がひっついてるよ~。


わわっ!
茂みでカップルがちゅ~してる!


面白~い☆


「藤堂さん?」

――わっ!

「――中村君!」


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