ジュリエット&二人のロミオ【短編】
帰りたくないなぁ。
もっと、一緒に居たい……。
「紗織ちゃん、もう少し話しない?」
――先輩…先輩も同じ事思ってくれていたのかな
「はい」
近くの公園に行くことにした。
誰も居ない公園。
二人だけの空間――
「今日は、楽しかったよ。ありがとう」
「私こそ……」
「あのさ……」
照れくさそうに頭を掻く先輩。
「もし良かったら、僕と付き合ってくれないか?」
――キター!!!!
ついに来ました!
先輩からの告白。
心臓がうるさい!
なんとか、声を絞って……
「はい」
とだけ言った。