ジュリエット&二人のロミオ【短編】
「くっ……」
「先輩?」
先輩どうしたんだろ?
突然、笑いだして……
「俺の勝ちだ!」
「マジかよ~」
茂みの中から5人くらいの男達が出てきた。
何が何だか分からなくて、キョロキョロするだけ。
「彼女~もうちょっと考えてよね~」
「ほらよっ、約束の一万」
一万?
考える?
男達?
先輩?
目の前の光景を処理出来なくて、一人でパニクってた。
「先輩……どういうことですか?」
キョトンとした私の顔を見て、先輩も男達もお腹を抱えて笑ってた。
「くくっ……嘘なの……」
「えっ!?」