ジュリエット&二人のロミオ【短編】



「くっ……」

「先輩?」


先輩どうしたんだろ?
突然、笑いだして……


「俺の勝ちだ!」

「マジかよ~」

茂みの中から5人くらいの男達が出てきた。

何が何だか分からなくて、キョロキョロするだけ。

「彼女~もうちょっと考えてよね~」

「ほらよっ、約束の一万」


一万?
考える?
男達?
先輩?


目の前の光景を処理出来なくて、一人でパニクってた。

「先輩……どういうことですか?」


キョトンとした私の顔を見て、先輩も男達もお腹を抱えて笑ってた。


「くくっ……嘘なの……」

「えっ!?」

< 53 / 61 >

この作品をシェア

pagetop