ジュリエット&二人のロミオ【短編】
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「情けねぇなぁ。中村、ボロボロじゃん」
「バーカ。お前に言われたくねえよ」
「まぁ、アイツらの方がボロボロだったけどな」
「だな……」
「ハンカチ、水濡らして来たから」
「しかし、藤堂さんのお巡りさ~んは最高だったな」
――二人の頑張ってくれてる姿を見て、知らないうちに叫んでた。
「あれで、アイツら逃げてったし。ありがとう」
「そんな……お礼をい言うのは私の方だよ。本当…私ってバカじゃん…」
涙が止まらなかった。
だって、本当に先輩に恋してたから
私……失恋したんだなぁ。
「てか、渋谷!!来るの遅せぇよ!」