ジュリエット&二人のロミオ【短編】
「音楽室……」
声は、音楽室の中から聞えてきた。
私の心臓は、張り裂けそうでそれを抑えるために、無意識に中村君の腕を掴んでた。
「開けるぞ」
私にだけ聞こえる小さな声で中村君が言った。
私は、小さく頷いて中村君の背後から音楽室の中を覗くことにした。
ガラガラ――…
「幽霊い……っっ!?」
思わず顔を手で覆って目を背けた。
だって……
そこに居たのは、下着姿の女子生徒と胸を揉む男子生徒がいたんだから!!!!