くらげ
ブォーン ブォーン!

エンブレの音を響かせてユウジがやってきた。

「お待たせ!」

ドコドコドコドコ…
独特のアイドリング音が響いてる…

"スバル インプレッサ WRX sti"

鮮やかなブルーの車体はいつ見てもピカピカだ。

「ユウジの車、やっぱうるさいなぁ」

「だろ?そこがいいんだよ」

悪戯っ子のようにユウジは笑った。

俺も内心はいいなぁって思ってたりする。

「よし、行っくぞ〜!」
「おいおい、あんまり飛ばすなよ?」

キュキュッ!

一瞬、タイヤを鳴かせてユウジのインプは走り出した。
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