恋のありかた
授業もろくに受けずに家に帰って来た。母が聞いたらキレるだろうなぁと
一人自分の部屋のベットに横たわる。
もらったネックレスを外して見つめていると三月の言葉が嫌でも脳内に再生される。
そっと箱に戻して目をつむる。
「最低だね、私。」
いつか、
君に
答えられる日が来るんだろうか。
彼の優しすぎる部分を利用して甘えて――……
この気持ちが独占欲じゃなくて恋愛ならよかったのに。
「……ん?」
携帯が震えている事に気付いて、ポケットから取り出す。
唯からの着信だった。出ようか正直迷いながら通話ボタンを押す
「もしもし」
「どーゆう事?唯の事泣かせてんじゃねーよ。」
声の主は唯ではなく、知らない女の子だった。
一方的にキレている感じで面倒な事だと一瞬にして理解できる。
「誰?」
「誰でもいいだろーが。人の恋愛の邪魔しまくって楽しい?」
「は?」
「お前覚えてろよ、殺すまでいかなくてもそれなりの事はさせてもらうから」
何が何だか意味が分からないんですけど。
とにかく面倒な事が起きるって事だけは理解できた。