おかんの手料理 ~7人のハチャメチャ物語~
 父さんも、僕の変わりようには驚いていた。
 でも、マイナスな驚き方じゃあなかった。


「ホラ。こっち来て、ここ座って」

 僕は、ダイニングテーブルに連れて行かれ、椅子に座らされた。

「何々。どしたの?」

 母さんを見上げて言った。

「お腹すいたでしょ。あんたが好きなもの作ったよ。食べる?」

 母さんはニコニコしながら聞く。

「ああ……うん、食べる」



 
 僕が好きなものって何だろう。
 いっぱいあるから分からない。
< 15 / 81 >

この作品をシェア

pagetop