おかんの手料理 ~7人のハチャメチャ物語~
 そうこうしている間に、そうめんは出来上がっていた。

「あぁー、見てるだけで吐き気する」

 私は立ち上がり、またいやみを言った。

「そうめんに失礼じゃない!二回目だけど、嫌なら食べなくていい」

「じゃあ、食べないよ!」


 お母さんは何も返してこなかった。

 が、私の器に盛られていたそうめんを、他の家族の器に分配し始めていた。



 私は、その場を立ち去ろうとした時、お母さんに最後のいやみを言ってやった。

「そうめんばっかだから、お母さんだって、白髪が増えるんだよ。その白髪、そうめんだよ。きっと。そのうち髪の毛全部そうめんになっちゃうよ」







 なんかスッキリした。

 どうだ。どうだ。どうだ。聞いたか、そうめんババア!



 私が自分の部屋に行こうとした時、背中に何かがあたった。


 
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