おかんの手料理 ~7人のハチャメチャ物語~
 私は、見たくないものを見てしまった。



 そうめんだ。


 
 何で?



「何で、晩もそうめんなの?おかしいじゃない!!」

 私は講義する。

「夏だから」


 ダメだ……。もうダメだ……。

 もう限界だ。

 そうめんババアは、絶対に嫌がらせをしてる。

 イジメだ。完璧なるイジメだ。




「何?食べないの?」





 食べない。私は絶対食べない。




「いらない!私、自分で何か作るから」

「………あ、そう。好きにしなさーい」

「うん。好きにする」







 とは言ってみたものの…

 何を作ればいいんだ。
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