おかんの手料理 ~7人のハチャメチャ物語~
 お腹がいっぱいになったので、急に眠気が襲ってきた。


 ソファーで横になろうと、エプロンをはずし、真っ黒ファイルを手に持った。




 その時。

 真っ黒ファイルから、真っ白の封筒が落ちた。


「ん?なんだろう」

 アタシはそれを拾い上げる。



 開けてみると、一枚の紙が入っていた。

 取り出し、二つ折りにされているそれを、開いた。




『私の料理を受け継ぐ娘へ』



「えっ?」

 アタシは目を擦って、もう一回見た。

 汚い恭子さんの字が、そこにあった。


 
 もう、眠気なんかとっくに覚めた。








 恭子さんの汚い字が紙いっぱいに、ぎっしりと書かれていた。





 

 
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