おかんの手料理 ~7人のハチャメチャ物語~
 うっわぁー。絶対不味いよ、コレーー。

 コレ、人間の食べるもんじゃないよぉー。


「じゃぁ、食べましょうか。いただきまぁーす」

 おふくろは嬉しそうに手を合わせる。

「いただきます……」

 オレ達三人も、嫌々手を合わせた。

「あ、ちょっと待って」

 と言っておふくろは席を立ち、冷蔵庫に向かった。

 何やら手に持って、また席に座った。

「じゃじゃぁぁ~ん!ハチミツとシナモンとマヨネーズ!!」


 オレ達が驚いている間に、おふくろは全部の皿に、クリームの上から、ハチミツとシナモンとマヨネーズをたっぷりかけた。


「ちょっ…何してんだよぉ!!」

 雄介が大声を張り上げた。

「こんなん食えるわけないだろう!!」

 次いで親父も講義する。


 オレはただ呆然とした。

 目の前の光景が信じ難くて。

 だって……ねぇ…。

 こんなん残飯以下だよ!ホントに。








「ただいま~」

 その時、妹の静香が帰ってきた。


 静香は中一で、女子ソフトボール部に所属している。

 ボーイッシュな感じの女の子だが、結構モテるみたい。

 男の子からも、女の子からも。

 

 
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