【短編】終電時刻





「……まぁきっと疲れてボーっとしてたんだろうな。早くタクシー捕まえてかえるか。」



頭痛いし。
眠いし。
残業のせいだな。
早いとこ寝よう。



男は「うん」と頷き、駅に背中を向けた。




その時だ。









「あの、すみません。」








背後から、女性の声が聞こえてきた。












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