白衣の先生
友達らしき子から状況を聞き、安藤を抱き上げた。



「安藤の荷物持ってきて」



小走りで保健室まで行き、優しくベッドに寝かせた。



「景子……」



心配そうに椅子に座る子に、俺はふと視線を移した。



「君、安藤の友達?」



「はい。高橋です」



高橋さんね……



この子は、名前覚えとかなアカンな



知らず知らずのうちに、そう思っていた





「きっと、安藤は朝ご飯食べてないんだろうな」



俺がポツリと言うと、高橋は目を丸くした




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