白衣の先生
「やっぱり本当に保健医なんですね。景子、今日は時間がなかったって言ってた」



「やっぱり本当にって……。疑ってたのか?そりゃあ、朝ご飯も食べずにあんなに走り回ったら貧血にもなるわ」



ほう、と言いながら、高橋は安藤の頬に触れた




「ん……響子……」



安藤が、うっすらと目を開けた



「安藤、まだ少し気分悪いよな?これ、飲めるか?」



俺は、点滴と同じ成分のスポーツドリンクを冷蔵庫から出し、蓋を開けて安藤に手渡した。




< 28 / 81 >

この作品をシェア

pagetop