白衣の先生
「ありがとうございます……。響子……ごめんね」



弱々しく笑う彼女を、とても愛しいと思った。



「景子は、はしゃぎすぎなんだよ」



2人は、きゅっと手を握った



「しかし、景子に響子て……ややこしい名前やな」



「先生!!!言葉!!!!」



安藤に言われ、ハッと口元を押さえた。



「先生……関西人なの?」



「……バレてもうた」



がっくりと肩を落とすと、安藤が代わりに説明してくれた。



「内緒やで……」



高橋に言いながら、安藤を見ると楽しそうに笑っていた



俺と安藤の秘密や、とか言いながら、次の日にあっけなくばらしてしまった……。



それとも、親友には本当の事を言えて、嬉しいんか?



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